それは、我が家の洗濯機が5年目を迎えた頃のことでした。ある日突然、洗濯を始めるときの給水音が、明らかに以前より大きくなったのです。具体的には、給水が始まると同時に「ガンッ!」という、何かが壁にぶつかるような衝撃音が響くようになりました。最初は一回だけだったのですが、次第に給水中にも「ゴン、ゴン」と断続的に鳴るようになり、夜間に洗濯機を回すのがためらわれるほどでした。最初は「気のせいかな?」とも思ったのですが、家族からも「最近、洗濯機の音うるさくない?」と言われ、やはり異常だと確信しました。インターネットで調べてみると、「ウォーターハンマー現象」という言葉が見つかりました。水道管内の圧力変動が原因で起こる衝撃音らしく、まさに我が家の症状と一致します。対策として「止水栓を少し閉めて水圧を下げる」という方法が紹介されていたので、早速試してみることにしました。洗濯機につながる蛇口の根元にある止水栓を、完全に閉まらない程度に少しだけ右に回してみます。そして、ドキドキしながら洗濯機のスタートボタンを押しました。すると…あの「ガンッ!」という衝撃音が、かなり小さくなったのです!完全に消えたわけではありませんが、以前のようなビックリするほどの音ではなくなりました。どうやら、我が家の場合は水道の水圧が高すぎたのが主な原因だったようです。念のため、給水ホースが壁に触れていないか、洗濯機が傾いていないかも確認しましたが、そちらは特に問題ありませんでした。止水栓を少し閉めるだけで、こんなにも音が変わるものかと驚きました。もちろん、閉めすぎると給水に時間がかかってしまうので、ちょうど良い加減を見つけるのがポイントです。もし、同じように洗濯機の給水時の衝撃音に悩んでいる方がいたら、まずは止水栓の調整を試してみる価値はあると思います。ただし、これで改善しない場合や、違う種類の音がする場合は、他の原因も考えられるので、無理せず専門家への相談も検討した方が良いかもしれません。