お風呂のリフォームは、計画段階の見積もり金額だけで全てが収まるとは限りません。工事を進めていく中で、予期せぬ問題が発生し、追加費用が必要になるケースがあります。どのような場合に追加費用が発生しやすいのか、事前に知っておくことで、心の準備と予算の備えをしておくことができます。最も多いケースの一つが、既存の浴室を解体した後に発覚する問題です。特に、築年数の古い在来工法の浴室では、壁や床、土台などの構造部分が腐食していたり、シロアリの被害を受けていたりすることがあります。これらの補修や補強工事は、安全な浴室を作る上で不可欠であり、当初の見積もりには含まれていないことが多いため、追加費用が発生します。また、給排水管の劣化が進んでいる場合も注意が必要です。古い配管が錆びていたり、破損寸前だったりすると、新しいユニットバスを設置する前に配管の交換や修理が必要となり、追加工事費がかかります。これは、ユニットバスからユニットバスへの交換リフォームの場合でも起こり得ます。マンションの場合、管理規約によって使用できる資材や搬入経路、工事時間に制限がある場合があります。これに対応するために特別な養生が必要になったり、作業時間が限られたりすることで、工期が延び、人件費が増加する可能性があります。さらに、リフォームの途中で、施主側の希望で仕様を変更したり、オプションを追加したりする場合も、当然ながら追加費用が発生します。「やっぱり浴槽のグレードを上げたい」「浴室乾燥機も付けたい」といった変更は、契約前であれば問題ありませんが、工事開始後だと費用が割高になることもあります。予期せぬ事態に備え、リフォーム予算には、見積もり金額の10%から20%程度の予備費を見ておくことをお勧めします。また、契約前に、追加費用が発生する可能性のある項目について、リフォーム会社にしっかりと確認しておくことが重要です。
要注意お風呂リフォーム追加費用の可能性