プロが解説トイレつまり再発のサイン
「トイレのつまりが直ったと思ったら、またすぐに詰まってしまった…」そんな経験はありませんか?水道修理のプロとして、日々様々なトイレトラブルに対応していますが、実はつまりが再発しやすいケースには、いくつかの共通したサインが見られることがあります。今回は、その危険信号と、根本原因を探るヒントについてお話ししましょう。まず、詰まりを解消した後でも、「水の流れが以前よりも悪い、あるいはスッキリしない」と感じる場合。これは、詰まりの原因が完全に取り除かれていない可能性が高いサインです。ラバーカップなどで一時的に押し流されただけで、排水管の奥にまだ原因物質が残っているのかもしれません。次に、「水を流した後に、便器内や排水口からゴボゴボという異音が続く」場合。これは、排水管内部の空気の流れがスムーズでないことを示唆しています。配管の途中に狭くなっている箇所があったり、汚れが付着していたり、あるいは排水管自体の構造に問題がある可能性があります。特に、以前はしなかった音がするようになった場合は要注意です。また、「トイレだけでなく、お風呂場や洗面台、キッチンなど、他の水回りでも同時に流れが悪くなっている」場合。これは、個々の排水口の問題ではなく、それらが合流した先の排水枡や、敷地外の下水道本管につながる部分で問題が起きている可能性を示します。この場合は、家全体の排水系統の調査が必要になります。これらのサインが見られる場合、安易に「またトイレットペーパーのせいだろう」と自己判断するのは危険です。根本的な原因が解決されない限り、つまりは何度でも繰り返します。私たち専門業者は、お客様からのヒアリング(いつから、どんな時に、どんな症状かなど)を丁寧に行い、必要に応じて管内カメラを使って排水管の内部を直接調査します。カメラ調査では、配管内の汚れ具合、異物の有無、配管の破損や勾配不良などを正確に把握することができます。原因が特定できれば、それに応じた最適な解決策(高圧洗浄、異物除去、配管修理など)をご提案できます。繰り返すトイレつまりにお悩みの方は、これらのサインを見逃さず、早めに信頼できる専門家にご相談いただくことを強くお勧めします。