我が家の洗濯機臭いとの長い戦い
我が家の洗濯機が臭い始めたのは、確か梅雨時のことでした。最初は気のせいかと思っていたのですが、洗濯を終えたタオルから、明らかに生乾きとは違う、もっと根本的な、カビ臭いような、雑巾のような嫌な臭いがするようになったのです。これはまずいと思い、まずは市販の洗濯槽クリーナー(塩素系)を試してみました。説明書通りに高水位まで水を張り、クリーナーを投入して標準コースで運転。終わった後は、確かに洗濯槽のステンレス部分はピカピカになった気がしました。しかし、数日経つと、またあの嫌な臭いが戻ってきてしまったのです。次に試したのは、酸素系漂白剤を使った槽洗浄です。40度から50度くらいのお湯を高水位まで溜め、酸素系漂白剤をたっぷり投入。しばらく置いてから運転すると、黒いピロピロとした汚れ(おそらくカビ)がたくさん浮いてきました。これは効果がありそうだと期待したのですが、完全には臭いが消えませんでした。もしかして、洗剤の使いすぎが原因かもと思い、洗剤や柔軟剤の量を減らしてみたり、すすぎの回数を増やしてみたりもしました。洗濯が終わったらすぐに蓋を開けて乾燥させるようにも心がけました。それでも、根本的な解決には至りません。途方に暮れかけた私は、インターネットでさらに情報を検索。すると、「糸くずフィルター」や「洗剤投入ケース」、「排水ホース」の掃除も重要だという記事を見つけました。恐る恐る糸くずフィルターを外してみると、ネットの奥にヘドロのような汚れがびっしり。洗剤投入ケースも、分解してみると裏側に黒カビが…。これらを歯ブラシで徹底的に掃除し、さらに排水ホースも外せる範囲で中を覗き、ブラシでこすってみました。そして、ダメ押しにもう一度酸素系漂白剤で槽洗浄。すると、あれほど悩まされた嫌な臭いが、ようやく気にならないレベルまで改善されたのです。洗濯槽だけでなく、細かい部品の掃除がいかに大切かを痛感しました。あの臭いとの戦いは本当に長く、憂鬱でしたが、諦めずに原因を探り、対策を続けたことが功を奏したのだと思います。