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また詰まったトイレとの終わらない戦い

うちのトイレが、まるで反抗期の子供のように、言うことを聞いてくれなくなったのは、もう半年以上前のことになります。最初は、よくあるトイレットペーパーの詰まりだろうと高を括っていました。ラバーカップでスッポン、スッポンとやれば、大抵はゴボゴボッと音を立てて流れていきましたから。「やれやれ、またか」くらいにしか思っていませんでした。しかし、その「またか」の頻度が、徐々に増えていったのです。週に一度だったのが三日に一度になり、しまいには毎日ラバーカップのお世話になる始末。さすがにおかしいと思い、一度、専門の業者さんを呼んで見てもらうことにしました。業者さんは、トーラーと呼ばれるワイヤーのような機械を使って、排水管の中を掃除してくれました。「これでしばらくは大丈夫でしょう」という言葉に安心したのも束の間、わずか一週間後には、またしてもあの忌まわしい詰まりが発生したのです。もう一度同じ業者さんに来てもらいましたが、原因ははっきりせず、「おそらく配管の汚れが溜まりやすいのでしょう」とのこと。高圧洗浄も試しましたが、効果は長続きしませんでした。業者さんを変えてみても、状況は同じ。詰まっては業者を呼び、一時的に解消してはまた詰まる、というループに、私は心身ともに疲れ果てていました。水道代や修理代も馬鹿になりません。もうトイレごと交換するしかないのか、と諦めかけていた時、ある業者さんが「一度、管内カメラで中を見てみませんか?」と提案してくれました。費用はかさみますが、根本原因がわかるならとお願いすることに。カメラが映し出したのは、排水管の曲がり角に引っかかった、子供の小さなおもちゃの破片でした。おそらく、かなり前に流してしまったものが、ずっとそこに留まり、トイレットペーパーなどを引っ掛けて詰まりを繰り返していたのでしょう。長年の謎が解けた瞬間でした。原因が特定できたことで、特殊な器具を使ってその破片を除去してもらい、ようやく我が家のトイレは、以前のようなスムーズな流れを取り戻しました。あの何度も繰り返す詰まりの辛さは、経験した人にしかわからないと思います。表面的な対処だけでなく、根本原因を突き止めることの大切さを、身をもって学びました。

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