キッチンの床下という、私たちの目に見えない場所で発生する水漏れ。その原因は、決して一つではありません。主に、水を供給する「給水管」、使った水を排出する「排水管」、そしてそれらに接続される「厨房機器」という、三つの異なる系統のどこかに、問題が生じている可能性が考えられます。その原因を正しく理解することは、適切な修理と、再発防止策を講じる上で非常に重要です。まず、最も深刻な被害に繋がりやすいのが、「給水管」からの水漏れです。給水管には、常に高い水圧がかかっているため、一度水漏れが始まると、被害が急速に拡大します。主な原因は、長年の使用による「経年劣化」です。特に、古い住宅で使われている鉄管や銅管は、内部から錆びたり腐食したりして、管の壁にピンホール(小さな穴)が開き、そこからじわじわと水が漏れ出すことがあります。また、地震などの外的要因で、管の接続部分が緩んでしまうこともあります。次に、より頻度が高いのが、「排水管」からの水漏れです。キッチンの排水には、油や食材のカスが多く含まれるため、排水管は非常に詰まりやすく、また腐食しやすい環境にあります。長年の使用で蓄積した汚れによって排水管が詰まり、行き場を失った水が、管の接続部分のわずかな隙間から溢れ出してしまうのです。また、プラスチック製の排水管が、経年劣化でひび割れてしまうことも、珍しくありません。そして、三つ目の原因が、シンクや食器洗い機といった「厨房機器」と、配管との「接続部分」からの水漏れです。シンクと排水トラップを繋ぐパッキンの劣化や、食器洗い機の給排水ホースの接続不良、あるいはホース自体の破損などが、意外な水漏れの原因となっていることがあります。これらの原因は、いずれも床下という見えない場所で進行するため、発見が遅れがちです。定期的な点検と、早めの対処が、被害を最小限に食い止める鍵となります。